感染症対策に仕掛学が使われているあれやこれ

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こういうのを見たことはないだろうか?

 

 

「ここでお待ちください」と人が立つ場所を指示する足跡マークである。

これらは三蜜を避けるための仕掛けとしてコンビニやスーパーなど我々の身近な所でよく見かけるようになった。

他にも感染対策のために色んな場所でありとあらゆる工夫が施されている。

携帯ショップや銀行などではソーシャルディタンスを保つために椅子の座る間隔を空けるために等間隔にぬいぐるみを設置している。

一部のスーパーでは買い物カゴを入場券代わりにして誘導員の人件費削減に成功している。

 

ついでもこっちも見て欲しい。

これは計算外だろう。猫までも誘導させてしまっている。

 

と、このように私たちの身近なありとあらゆる場所で感染症拡大対策に仕掛学がしかけられている。

仕掛学とは、人を強制ではなく好奇心をうごかして自然に誘導させる、まだ発展途上の学問だ。

 

そしてこのような仕掛学を活用した事例は全世界で見られている。

というわけで今回は、世界中で実施されているありとあらゆる問題解決のためのおもしろい「仕掛け」をいくつか皆さんに紹介する。

 

スウェーデンの世界一深いゴミ箱

 

これはスウェーデンで公園や道路でのポイ捨てを防止するためのある面白い仕掛けを施されたゴミ箱である。

このゴミ箱を設置したおかげで、なんとゴミの回収量が2倍以上になった。

 

その理由が、ゴミ箱にスウェーデン語で書かれてある「世界で一番深いゴミ箱」にある。

ここにゴミを入れると「ひゅ~~~どーん!」と長いコミカルな落下音が流れる。

これを聴きたくてゴミを捨てたくなる仕掛けだ。

 

 

的がついたトイレ

 

これは男子トイレの小便器で見かけることがある。

しょんべんの飛散を防ぐためにを仕掛けている。他にはハエなどの虫がついてたりする。

この仕掛けによって便器から尿が漏れる事態が激減した。

 

余談だが、梅雨の時期や夏の雨の日なんかに公衆便所へいくと、気持ち悪いチョウバエが湧いていたりする。

その時わたしは、このコバエどもを叩き落すがのごとく尿鉄砲を命中させて仕留めている。

 

駅の階段を歩かせるための仕掛け

駅のエスカレーターの隣にある改段。階段は疲れるから殆どの人が使わない。

私もそうだ。健康のために階段を使ったほうがいいことはわかっているのだが、やはり人間は楽なほうの道を選んでしまうのだろう。

 

そこで駅の階段を多くの人が利用したくなるような仕掛けを施すプロジェクトが各地で行われている。

私が知ってるのは今から紹介するスウェーデンと日本の大阪だ。

スウェーデンのある駅では、エスカレーターの横の階段をピアノの音がなる鍵盤に改造している。

結果、改造前に比べて階段を利用する人が66%も増えたとのことだ。

 

次に、JR大阪駅では階段を避けてエスカレーターに集中する人が多いため毎朝混雑してしまうことが問題になっている。

混雑すると事故につながる恐れがある。

駅員が利用者に対して階段を使うように呼び掛けるもむなしく効果はほぼなし。

 

そこでこの問題を「仕掛学」を研究している大阪大学経済学研究科、准教授の松村真宏さんが仕掛学で解決した。

その方法が階段を使ったアンケートだ。

利用者がどちらかを歩くだけでセンサーが感知して票が入る仕掛けをつくった。

結果、一日の階段利用者が1300人以上アップした!

これよりエスカレーターの混雑による事故を減らし、三蜜を回避し、運動を促進させることができるまさに一石三鳥と人を楽しませながら問題解決の方向に進んでいる。

仕掛学は夢がある!

このように仕掛学は人を思い通りに誘導させてしまうことができる可能性がある素晴らしい学問である。

 

上で紹介したものの他にも、ティッシュ配りでマジックハンドを使ったことにより受け取ってくれた人の数が4倍になるなど、今テレビでいろんな仕掛学を活用した実験が行われている。

 

個人的な話になるのだが、この仕掛学を恋愛に利用することができれば色んなオイシイ思いができるかもしれない…笑

 

以上、最近気になっている仕掛学について話をした。

 

ちなみに2016年に出版された仕掛学のこの本が、ここ最近爆発的に売れてベストセラー入りした。

私はまだ読んでる最中だ。いづれ感想を書こうおもっている。


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